冷えのぼせ(超)撃退法
「上実下虚」(じょうじつかきょ)という言葉をご存知ですか?
上実とは、上半身に血流が滞る状態のこと。
下虚とは、下半身の血流が不足する状態のこと。
具体的にどのような状態かというと、上半身は使いすぎにより血液が行くけど、下半身は使わないため血液が行き届いていない状態です。つまり「冷えのぼせ」の状態です。
このような状態では、上半身がうっ血しているため肩こり・頭痛・眼精疲労・めまいなど、上半身に起こりうる様々な症状を引き起こします。逆に下半身は血流が不足し、冷え症・むくみ・坐骨神経痛・下肢静脈瘤・臓器血流障害などのリスクが高まります。
人間には3つの心臓があるんです。
1つは上半身にある本来の心臓、
あとの2つは左右の「腓腹筋」(ひふくきん)です。
腓腹筋とは、ふくらはぎですね。
人間よりマッチョな動物はたくさんいますが、立派なふくらはぎのある生き物は人間だけなんです。
直立二足歩行を身につけた人類の祖先は、重力に逆らう作りになってしまったため、足へと循環した血液を心臓へ戻すための力が必要となりました。
それで進化した筋肉の一つが腓腹筋、つまりふくらはぎなのです。
人間自慢のふくらはぎの役割は、主に2つです。
1つは足先まで循環させた血液を心臓に戻す「還流作用」
2つ目は「抗重力筋」つまり姿勢筋としての直立するための作用
話は最初に戻りますが、上実下虚のイメージとしては
「熱いはずのお風呂に入ろうとしたら、下の方だけ冷たかった」ような状態になります。
そのような場合は水をかき混ぜる必用があります。
人間の身体で言うと、かき混ぜる行為が「歩く」に当たります。
人間は骨盤もふくらはぎも、その他の器官すべて歩くことを前提に作られています。上実下虚とはつまり、歩かないことで起こる身体の循環機能の低下なのです。
体温を上げるには?むくみには?便秘には?姿勢には?冷え症には?心の落ち込みには?
すべての答えは、まず歩くことから。
東京都江戸川区西葛西の「かなもり鍼灸院」院長の金森浩士(かなもり こうじ)です。
23歳の時に愛知県より上京し、13年間の修行を経て平成25年に開業しました。
「体の中から元気にする鍼灸」目指し、日々治療院経営に奮闘中です。どうぞよろしくお願いします。
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