あがり症に効く呼吸法
人前に出るとあがってしまい、うまく話せなくなる方は多いのではないでしょうか。
じつは私はとてもあがり症であり、赤面恐怖症もかかえていました。
子供の時は、好きな女の子の前でちょっとした理由で顔が真っ赤になり、恥ずかしい思い出ばかりでした。
今日は簡単な、あがり症を克服する方法をお伝えします。
緊張しているとき、つまりあがっているときには、あがるような呼吸をしています。
これを下げて、落ち着くように呼吸をします。
あがっているときにはとかく、あがりに意識が集中してしまいがちです。
こんなときはあえて他の事をすると、そちらに意識が分散されてあがりを軽くすることができます。古来より、手の平に「人」と書いて飲むと「人を飲む」ことになるのでいい、というのも同じ理由です。
手の平に「人」と書いているときに、同時にあがりのことは考えられません。
書いていることに意識が集まるからです。
ここであがりを克服する呼吸法をお話します。
1つは、親指を引っ張りながら「ふーっと」音を出して、口から息を長く吐きます。
あがりは、せかせかと短い呼吸をしているので、ふーっと長く吐く事で呼吸を切り替えるのです。
左右交互に引っ張ったら、呼吸を整えて1セットです。
これを2セットから3セットで十分ですから、あがってしまった時に、試してみてください。
もう1つは、手の平を親指で強く押しながら「ふーっと」音を出して息を吐きます。
これも左右交互に1、2セットで十分です。深く長く吐けたら、あがることはなくなります。
あがりによる赤面恐怖症がコンプレックスだった10代の頃の私が一番影響を受けた言葉は、森田療法の「あるがままに成すべきことを成せ!」でした。
「恥ずかしくても赤くなっても、伝えるべきことを伝えろ」
あがることも顔が赤くなることも、所詮自分しか気にしていない。
そのように考えられるようになった時から、私の赤面恐怖症は少しずつ治まっていったのでした。
東京都江戸川区西葛西の「かなもり鍼灸院」院長の金森浩士(かなもり こうじ)です。
23歳の時に愛知県より上京し、13年間の修行を経て平成25年に開業しました。
「体の中から元気にする鍼灸」目指し、日々治療院経営に奮闘中です。どうぞよろしくお願いします。
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