坐骨神経痛の症例3 男性 40代
" 坐骨神経痛 "
患者
男性 40代 自営業
来院
2018年 3月
症状
主訴:右の腰の痛み。右膝から足首にかけての痛みとしびれ。整形外科では「椎間板ヘルニアではないがヘルニア気味」と診断される。
仕事で重い物を持つことや運転をする時間が多いことや、趣味のサーフィンなどによる腰部への負担もあり、慢性的な腰痛と右坐骨神経痛が以前からあったが、最近とくに痛くなってきた。
2週間前からとくに右膝から足首にかけての痛みとしびれが強くなり、奥様のご紹介で来院。
施術と経過
初回時はうつ伏せの姿勢をとると下肢への痛みが強くなる状態。横向きで腰部筋と殿筋の筋膜リリース。
腰痛や坐骨神経痛でよく使用する膝裏にあるツボ「委中」(いちゅう)に鍼の刺鍼を何度か繰り返す。
仰向けの姿勢で腹部と骨盤調整、続けて右下肢「足三里」「陽陵泉」「豊隆」への鍼をした。置鍼5分。
5日後、2回目の来院時には痛みとしびれは半分以下になり、さらに1週後の3回目の施術時には痛みは消失していた。
※鍼灸施術の効果には個人差があります
まとめ
筋肉は体を守るために必要だが、筋肉の状態が悪くなると体を悪くもする。筋力が強ければ収縮する力も強力なため、関節の硬化や歪みを起こすから。
今回の場合は右の腰方形筋が過度に収縮・短縮を引き起こし、右骨盤と肋骨間が指2本の隙間もないほど狭くなっていた。
このような状態が続くと腰椎椎間板ヘルニアのある無しにかかわらず、坐骨神経をはじめ抹消神経への圧迫刺激を起こしやすくなる。
筋肉が強いか弱いかではなく、筋肉の状態こそ大切。