不妊鍼灸の症例3 女性 30代
" 不妊 "
患者
女性 30歳 主婦・パート
来院
2014年 7月
症状
①腰痛
②生理痛(生理中の下腹部の痛み)
③不妊
4年前に結婚。3年間妊娠しないため、1年前より産婦人科に通院しタイミング指導を受けるが結果がでないため来院。病院での検査は異常なし。ヒューナーテストは受けていない。ホルモン数値はE₂とP₄が若干低め。薬は処方されていない。
脈では腎が弱い。お腹は下腹部(関元)の冷え。
既往歴(これまでにかかった病気):虫垂炎
施術と経過
初回では骨盤矯正を行い身体の緊張を取った後、腎を補うツボを中心に鍼灸施術。
下半身の血流や水分の流れがしっかりと行われるよう腎を補う治療を継続し、下腹部の力を取り戻していく。
2週に1回のペースで来院していくうち、腰痛の変化と身体が軽くなったという自覚が出てきた。その後も鍼灸を継続し、初診から約5か月で妊娠。その後もつわりの軽減のために鍼灸を継続した。
生活指導
運動不足が見られたので自宅でもできる効率的な運動を指導。運動不足がよくないのは基礎代謝が下がるため。基礎代謝は卵子の分割速度に影響する。年齢とともに下がる基礎代謝を維持することは、健康のためにも必要な努力だとおもう。
※施術の効果には個人差があります
まとめ
鍼灸をすることで身体が軽くなったりぐっすり眠れるようになることは多い。小さな変化のようでも睡眠の質が上がることはホルモンバランスの面でもとても大きな変化となる。
鍼灸で自然妊娠する例は多い。鍼灸で妊娠というより、鍼灸により身体が本来持っている機能を取り戻すことが鍼灸の役割なのだとおもう。