「スマホ首」とは
時々電車に乗ると、私が目黒区まで電車通勤していた10年以上前との風景の違いを痛感します。
風景の違いとは、電車内でスマホを見ている人の多さです。
スマホを眺めているときの姿勢は、頭が前に出て背中が丸まり、猫背になります。
本来、若い人の首(頚椎)のラインは、前方に弓形(生理的前弯)になっています。加齢とともにその自然な弓形のラインが少しずつ無くなってしまい、まっすぐになることで頭が首の前に出ます。
これがいわゆる「ストレートネック」または「スマホ首」です。
このような姿勢では、首の筋肉である胸鎖乳突筋や斜角筋群が固まります。これらの筋肉は頭蓋骨や頚椎と体幹(鎖骨、 肋骨)をつなぐ重要な筋肉です。
さらに、僧帽筋、肩甲挙筋、 大胸筋も硬くなって筋力が低下します。上半身全体の筋硬化へと広がり、前鋸筋、 菱形筋という筋肉も萎縮していきます。
実は、これらの上半身の筋肉は呼吸、とくに胸式呼吸で重要となる筋肉です。
ストレートネックやスマホ首の状態では、これらの呼吸筋の働きが弱くなるため、 肺活量などが低下して呼吸が浅くなります。
そして、十分な酸素を取り込むことができずに、細胞は常に低酸素状態になるのです。これでは身体にいいわけありません。
人は年をとり老化もします。それには逆行できませんが、老化を早めるような悪い習慣は変えられます。
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