ふくらはぎと姿勢の関係
ふくらはぎは「第二の心臓」と言われます。
二足歩行をする人間にとって、心臓から遠い下半身は循環が悪くなる場所です。
ふくらはぎは足元から血液を上半身に押し上げ、全身の循環機能を高めてくれています。
東洋医学的にもふくらはぎを見ると、身体の状態がわかります。
ふくらはぎの内側⇒消化吸収や代謝
肝臓、脾臓、すい臓、腎臓のツボがあるところで、身体の消化吸収や水分代謝の状態を表します。ふくらはぎの内側のツボとしては「三陰交」が有名です。
ふくらはぎの外側⇒消化
養生のツボとしても知られる「足の三里」が有名です。胃が疲れている時はこの部分が固くなるものです。
身体の重心が前に行き過ぎている場合。例えばハイヒールなどで足が疲れるとすねが固くなります。筋肉で言うと「前脛骨筋」です。足三里へのお灸は効果的です。
ふくらはぎの後ろ側⇒循環
ふくらはぎの後ろ側には膀胱のツボがあります。
そのため尿のトラブルもあらわす場所ですが、膀胱のツボは腰から背中や肩へとながれるため、上半身の痛みのトラブルとも深く関係しています。
首や背中、腰などの痛みがなかなか取れないようなとき、一度この部分の血流を良くすると劇的に良くなることがあります。
また、ふくらはぎの後面の腓腹筋は「姿勢筋」の一つであるため、腓腹筋が弱くなると猫背になります。
猫背の方は姿勢矯正とともに、腓腹筋を強化すると良い姿勢を維持できます。
歩くときに足ゆびで地面を「蹴る」という、あたり前の動きを意識するだけで腓腹筋は鍛えられます。
逆に言うと、猫背になってしまっている人は地面を蹴れていなくなっているのです。
繰り返しますが、ふくらはぎは「第二の心臓」です。
本当の心臓は直接は触れませんが、「第二の心臓」は触れますし鍛えることもできます。
しっかりメンテナンスして第二の心臓を強くしていきましょう。
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