膝痛の症例1 女性 30代(ランナー膝)
" 膝(ひざ)痛 "
患者
女性 30代 会社員
右膝 ランナー膝
来院
2016年 3月
症状
右膝の痛み。
フルマラソンの大会が近く、練習量が増え疼痛出現。走るときの右膝のお皿(膝蓋骨)周囲の痛み。右足を踏み込む瞬間に痛む。
熱感や腫れなし。
半月板テスト(-)
内側側副靭帯損傷テスト(-)
前十字靭帯損傷テスト(-)
ツボの「血海」「内膝眼」「外膝眼」に圧痛あり。
大腿四頭筋の過緊張があり、膝蓋骨の可動性が減少。これが走る際に摩擦を起こし炎症に起こす「ランナー膝」を疑う。
施術と経過
(鍼灸施術の効果には個人差があります)
腰背部から下肢にかけて筋膜リリースをした後、うつ伏せで鍼施術。
ツボは腎兪、委中、陰陵泉、承山。
置鍼時間5分。
仰向けで右股関節と右膝の矯正で、膝蓋骨に可動性をつける。
膝蓋骨は膝のお皿の部分で脚にとって「滑車」のような機能をしている。大腿四頭筋の過度な緊張などにより膝蓋骨の動きが悪くなると、膝関節の動きを悪くし膝蓋骨周囲に摩擦が起きやすくなる。それが炎症を起こすと痛みに繋がる。
仰向けでの鍼施術。
ツボは膝眼や血海、梁丘など。
膝の動きを確認後、テーピングをし終了。
週1回のペースで4回施術をし、ランニング中の右膝の痛みは消失した。