妊娠後期(32~36週以降)の身体傾向
妊娠後期(32~36週以降)の身体傾向
妊娠後期の母体の変化
・更なる体重の増加
・焦り、不安
・腰、骨盤、股関節の痛みの増加
・過呼吸
・胸焼け、便秘または痔
・むずむず脚症候群
・静脈瘤
・頻尿
・子宮下降感
子宮がお産の準備に入る時期でもあり、さらにお腹が張り、膣内も過敏になり出血しやすくなるため、臨月は破水、早産に気をつける必要があります。
10ヶ月に入ると、妊娠中毒のために高血圧、タンパク尿、むくみが出ることも多いですが、安静と食事療法が基本です。カロリーと塩分を控えることと1週間に体重が500g以上増加しないように注意します。
尾てい骨(恥骨)の痛みが出やすい時期ですが、これは「リラキシン」という
ホルモンの作用で、骨盤を広げるための身体の適応現象です。
お腹がさらに大きくなることで姿勢が更に変化し、腰痛や股関節痛が悪化することの多い時期です。適切な施術により痛みを和らげることと、骨盤に関係する筋肉の緊張を取っておくことも、スムーズな出産には大切なことです。楽なお産はその後の母乳育児につながってきますので、安産は産後ケアのためにもとても大切です。
当院では36週から臨月まで、母体に負担とならないよう安産力を高めるためのケアと、ご自宅で簡単にできる「安産灸」の指導をさせていただいております。
また、この時期の逆子は早めにお灸の逆子療法を受けることを勧めています。32週~35週の逆子も60パーセントは元に戻りますが、より早く施術を受けた方が確実に戻る
可能性が高いからです。